今や、C 型肝炎のない未来は実現可能になりました。アボットは、診断における課題を解決するために、 Alinity、 ARCHITECTなどの革新的なシステムを含む調和のとれたシリーズによってラボを支援します。これらのシステムでは、HCV 患者の管理をサポートする際に必要な、柔軟で拡張性のある検査オプションをご利用いただけます。こうしたソリューションを、アボットが提供するプロフェッショナルサービスや AlinIQインフォマティクスポートフォリオと併用すれば、ラボの業務を合理化し、HCV の根絶をサポートできるようになります。
近年では効果の高い最新治療を利用できるようになりましたが、それに伴ってラボは、診断の課題を克服し、感染に気がついていない HCV 感染者(全世界体推定 6,700 万人)の特定と管理をサポートする必要に迫られています。1-2
1 つの方法をすべてに適用するというアプローチを取り入れようとすると、HCV の根絶を妨げる診断上の問題が増えることになります。
WHO(世界保健機関)は、2030 年までに HCV 感染者の 90% に自身の感染を自覚させることを目標としています。こうした状況の中で、ラボは高まる診断への需要に対応し続けなければなりません。しかし、1 つのラボや患者集団に適したアプローチが、必ずしも他のラボや患者集団にも有効とは限りません。3
検査プロセスが長いために多くの患者が自身の感染を知る前に検査を断念してしまうと、そこから疾患がさらに拡大するリスクが生じるだけでなく、患者は必要な治療を受けることもできなくなります。
患者は複雑な 2 段階の検査を経る必要がありますが、複数回にわたって検査を受けなければならず、プロセスも長いことから、多くの人が途中で断念しています。実際、HCV 感染者のうち、診断プロセスを完了するために再度来院した人の割合は 50% にとどまっています。4
作業効率が低いと、ラボに余分な時間と費用がかかります。
HCV の診断をサポートする多くのコアラボや分子診断ラボでは、患者のサンプル再採取の調整、検査の送付、複数のシステムによる検査の管理を行う必要があり、リソースに過剰な負担がかっています。
適切な診断ツールの利用が制限されていると、医師が不完全なデータに基づいてケアを決定しなければならなかったり、患者に過度の負担がかかったりする場合があります。
HCV の臨床管理では、複数の臨床検査を行って患者のケアを的確に進めなければなりません。患者ケアのために、医師は適切なタイミングでの適切な検査を必要としているのです。
柔軟性
HCV の治療では、病院や患者集団によってニーズが異なります。HCV の連続的治療全体で利用できるさまざまな検査オプションを手に入れ、個々の診断ニーズに対応する個別化ツールを使用して、検査の需要を満たすようにスケールアップを図りましょう。
作業生産性
診断は疾患根絶の第一歩ですが、HCV の診断では 2 種類の検査を実施してウイルス血症の有無を確認する必要があります。同一のサンプルを使用して HCV の診断に必要な 2 種類の検査を行う反射検査を促進することで、HCV 検査の迅速性を向上させることができます。ある調査報告によると、反射検査を実施した施設では、HCV 抗体検査陽性例の 98% がその後のウイルス血症の診断用検査を受けたのに対し、反射検査を実施しなかった施設では、その後のウイルス検査を受けた抗体検査陽性例の割合は 64% にすぎませんでした 5。
統一性
複数の部門、複数の機器にわたって診断プロセスを合理化するとともに、サンプルの管理にかかる時間を最小限に抑えることで、ラボの人的リソースを解放します。これにより、医療システム全体で、貴重な時間を診断のサポートに充てることができるようになります。
信頼性
適切な時期に適切な検査を提供することで医師を支援します。医学的判断の重要なポイントで患者ケアについて高品質かつ状況に即したインサイトを提供し、患者管理におけるケアの決定が情報に基づいて行われるように支援します。
HCV の治療においては、さまざまな検査が必要になることがあります。該当地域のガイドラインや医学的指示で、推奨されている診断法を確認することが重要です。