CELL-DYN Sapphireの信頼度の高い分析により、検査室は患者様の治療をサポートするという本来の業務に専念することができます。全ての検体の背後には、その結果を心配しながら待つ患者と家族があります。
アボットは初回の検査で正確な結果を出します。診断するにせよ、治療を変更するにせよ、輸血を行なうにせよ、検査の間違いはゆるされません。
CELL-DYN Sapphire は、再検査、リフレックス検査、所要時間、血液標本再検率を減らすことにより、検査室の生産性の最大化とコストの削減を可能にします。1 時間あたり 105 件の CBC を実行できるため、幅広い範囲の患者の正常/異常検体を処理できます。初回検査結果に確信が持てれば、自信を持って迅速で質の高い患者治療を行えます。
体外診断専用です。
当社の Multi Angle Polarized Scatter Separation(MAPSS)技術は、CELL-DYN 分析装置にのみ搭載されています。レーザー測定により、単一の希釈から最大 20,000 の白血球を 4 つのアングルで光学分析し、初回通過の WBC および分画結果が得られます。
白血球数が非常に低い場合でも、拡張 WBC モードを使用すれば 5 分画測定が可能です。
一部のシステムでは、標準検査に 12 種類もの試薬が必要な場合がありますが、CELL-DYN Sapphire は 4~5 種類の試薬のみでほとんどの検査を実施できます。これにより、検査室の効率が高まり、コスト管理が容易になります。
毎回の CBC の結果には、追加試薬なしで、報告可能な NRBC 数と光学的血小板数が含まれます。NRBC は DNA 蛍光によって測定され、白血球数の補正を行う必要がありません。光学的血小板数は、デュアルアングルレーザー分析で取得され、赤血球やその他の干渉から分離されるため、結果の信頼性が向上します。
低値域の血小板精度が最優先される場合、臨床医はゴールドスタンダードである CD61 を用いた分析を CELL-DYN Sapphire で行うことができます。重要な医療の判断ポイントで確認を行うことにより、患者が必要な輸血を受けられるようにします。
CELL-DYN Sapphire には共通のCD3/4/8フローサイトメトリーパネルがあり自動ゲーティング機能により必要に応じて特殊検査をルーティン検査の中で行なうことができるだけでなく、フローサイトメトリー検査室で更に特殊な検査を行なう余裕が生まれます。
蛍光および光散乱に加え、サードパーティ製のモノクローナル抗体を使用して、オープンフローアッセイをメニューに追加できます。WBC、RBC、および/または PLT(研究専用)用のオープンフローアッセイにより、検査室のサービスを拡大するための柔軟性が得られ、通常であれば専用検査室が必要な他の検査を実施することもできます。
CELL-DYN Sapphire は、従来の CBC を超えた拡張検査メニューを提供し、臨床検査技師は、幅広いサンプルと特殊検査を柔軟に処理できます。
こうした特殊検査は、機器を追加することなく実施でき、4~5 種類の試薬しか必要としないため、検査室の効率がさらに高まります。
CELL-DYN Sapphire は、アボットのほかの診断システムとシームレスに統合されるため、今日のネットワークでつながる検査室向けに最適な装置となっています。
また、アボットでは、お客様に専門家によるサポートも提供しています。当社は、125 年の歴史、社員・プロセス・技術による強固なエコシステムに支えられた、包括的で予防的な診断サービスプランを提供し、お客様の血液検査システムが常時稼働できるようにお手伝いしています。
説明 | ||
最大スループット(オートローダモード) |
CBC:1 時間あたり 105 CBC + RETC:1 時間あたり 69 |
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サンプル容量 |
オープンモード 120 &mgr;L、サンプルローダ 120 &mgr;L | |
試薬 |
網状赤血球を含む 5 試薬のみ | |
技術 |
WBC および分画法 |
4 アングル光学 MAPSS+3 色蛍光フローサイトメトリー、複数散布図分析 |
NRBC |
4 アングル光学 MAPSS+赤色蛍光、追加試薬なし、反射検査要件なし、複数散布図分析 |
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血小板 |
デュアルアングル光学分析、追加試薬なし、反射検査要件なし |
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網状赤血球 |
特許取得済み RNA 蛍光フローサイトメトリー、ランダムアクセスおよび連続アクセス |
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モノクローナル |
Immuno T-Cell(CD3/4/8)試薬、Immuno Plt(CD61)アッセイ |
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表示範囲 |
WBC | 0.0~250.0 x 103/&mgr;L(HGB の干渉なし) |
RBC |
0.0~7.50 x 106/&mgr;L | |
HGB |
1.0~25.0 g/dL(シアニド不含) | |
MCV |
37.0~179 fL | |
PLTo |
0.0~2000.0 x 103/&mgr;L | |
RETC |
0.0~1500.0 x 103/&mgr;L | |
データ管理 |
Linux オペレーティングシステム、10,000 の検体をグラフィックとともに保存、25 の QC ファイル(それぞれ 120 のデータポイントを含む)。Levey-Jennings グラフ。移動平均プログラム。Westgard ルール。デルタチェック。2 点識別試験。自動キャリブレーション。QC データのアップロード/ダウンロード。ルールベースの自動検証。散布図の転送。複数のプリンターオプション。 | |
システムコントロールセンター | カラーモニター、キーボード、マウス | |
寸法 (H x W x D) |
30 x 48 x 32 インチ 76.2 x 121.9 x 81.3 cm |
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重量 |
375 ポンド 170.1 kg |
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電力要件* | VAC 100~240V、47/63Hz | |
最大消費電力* | 900 W | |
*分析装置のみ |
コントロール/キャリブレーター
CELL-DYN 血液分析コントロールは、検査室の品質管理ニーズに合わせた 3 つのレベル(低、通常、高)で測定されます。アボットでは、世界検査室品質管理ピアグループモニタリングレポートを提供しています。
コントロール/キャリブレーター | 安定性 |
CELL-DYN 29 Plus コントロール(網状赤血球含む) | オープンバイアル:7 日間 |
CELL-DYN HemCal Plus Calibrator | オープンバイアル:5 日間 |