今日、臨床ラボは、増え続ける患者、慢性疾患の増加、そして知識が豊富な患者によるリアルタイム情報の要求に直面しており、それらがコストの上昇を招いています。そのような状況の中で、意思決定者は総価値よりもコストを重視するため、結果としてラボが予算削減の対象になることが増えてしまいます。
ラボを存続させるためには、できるだけ少ない費用で患者の転帰を向上させるべく、その能力以上の価値を提供する必要があります。新たな視点でラボを分析し、総所有価値(TVO)の手法を活用することで、さまざまな可能性を解き放つことができます。
ラボにおける総所有コスト(TCO)とは、機器を購入し、その耐用期間を通じて稼働させるためにかかるすべての直接費・間接費の推定額をいいます。TCO を基盤とする TVO は、機器やソリューションがその耐用期間を通じて医療システム全体に最高の成果をもたらすように、効率的なシックスシグマのプロセスを補完します。
記事『お客様のラボは真の価値を発揮していますか?』では、世界の 3 つのラボが TVO をどのように活用し、目標の達成に役立ててきたかについて説明します。