タクロリムス

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シクロスポリン、シロリムス、タクロリムスなどの移植薬物治療モニタリングアッセイは、免疫抑制剤(ISD)治療を受けている同種移植患者の管理を補助するものとして用いられています。

さまざまな免疫抑制剤が組み合わせて処方されるため、臓器移植患者の薬物治療モニタリング(TDM)には独自の課題があります。治療を最適にするために、医師には全血中の免疫抑制剤濃度の正確な測定が必要になります。

課題

臓器移植のウェイティングリスト

固形臓器移植手術の実施数は、臓器の入手可能性により制限されます。このため、毎年臓器移植のウェイティングリストは長くなる一方です。

国内の臓器移植のウェイティングリストには、10 分に 1 人が追加されています。
毎日、平均 22 人の患者が臓器移植の順番を待つ間に亡くなっていることになります。1

1 https://optn.transplant.hrsa.gov/ アクセス日:2017 年 1 月 23 日)

低用量治療

患者にとって最善の結果を得るには、正しいバランスの ISD の組み合わせ(カクテル療法)を低用量で維持することにより、有毒性を軽減し、移植片喪失を防ぐことが重要だと考えられます。

タクロリムス濃度を正確かつ高精度で測定し、最適量のタクロリムスを投与することにより、低用量治療において薬剤の有毒性を軽減しながら、十分な免疫抑制を維持することで、患者の QOL を向上させ、患者と同種移植片の双方で長期生存率を高めることができます。

検査室が現在直面している課題

感度と正確さ

干渉

一貫性

ARCHITECT タクロリムス2 の特長

ARCHITECT タクロリムス自動アッセイは、検査室が必要とする使いやすさ、医師が求めるターンアラウンドタイムの短縮、臓器移植を受けた患者の薬物治療モニタリングに欠かせないアッセイの低レベルでの感度とパフォーマンスを実現します。

優れた感度:
検出の向上
  • European Consensus が推奨する 1 ng/mL 以下の定量限界を満たす初めての免疫測定法
正確さと精度の改善:
信頼性の向上
  • ARCHITECT アッセイは、検査室間の低濃度のタクロリムスにおいて正確かつ高精度な測定を提供します。
干渉を最低限に抑制:
予測可能性の向上
  • 前処理により干渉物質を除去
検査室間での一貫性を維持:
比較可能性の向上
  • LC-MS/MS 手法との相関性がよく、世界中の検査室にわたって一貫性のある結果を適時に提供します。

2 ARCHITECT タクロリムスの添付文書 607-018 7/15/ R10、2015 年 9月

ARCHITECT を使用することにより、低トラフ濃度(3~5 ng/mL)で、合計変動係数(%CV)が 6~8%である最高水準のタクロリムスアッセイを導入できます。

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