Alinity h シリーズの統合血
液学的検査システム

「シンプルさ」を備え、検査室向けに合理化
Alinity h-series integrated hematology system image
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柔軟性と適応性

検査室サービスプロバイダーは、高齢化や慢性疾患の拡大に加えて、統合コストや管理コストなどの業績面でのプレッシャーも重なり、ヘルスケア環境において大きな不確実性に直面しています。Alinity h シリーズは、アボットの各種カスタマイズソリューションの包括的なシリーズの一部です。調和のとれたシステムで構成される Alinity シリーズは、現在のみならず将来にわたっても予測不能なことに対応する上で必要となる高い処理能力、柔軟性、信頼性を確立するよう設計されています。

ワークフローを合理化して検査室の変革を実現する血液学的検査システム

Alinity h シリーズのシステムは、高スループットの全血球算定(CBC)分析からスライドの自動作成および染色に至るまで、血液学的ワークフローを統合します。内部に双方向のコンベアを備え、1 m2 あたり 125 件の CBC のスループットにより、極めて小さな設置面積で高パフォーマンスを実現します。

革新的な設計に裏打ちされたシンプルなワークフロー

Alinity hq 分析装置では、全血球算定(CBC)に加え、白血球 6 分画測定が可能です。これには、高度な MAPSS(Multi Angle Polarized Scatter Separation)技術を利用した複数のパラメータが含まれます。この装置の設計では、光散乱の角度間隔を追加することで、オプティカルフローセルの検出エリア通過時の白血球、赤血球、および血小板の分画が改善されています。

マルチパラダイムの数値計算ツールや機械学習による細胞分類装置、混合ガウスモデル(GMM)、グラフ適応的クラスタリング(GAC)を利用した Alinity hq のテクノロジーは、まさに血液学的検査における細胞解析の進歩を象徴しているといえるでしょう。

ユーザー重視型設計に基づく統合を達成

お客様のニーズを満たすことに重点を置いた Alinity h シリーズは、将来的に複数のモジュールを組み込むことができるよう設計されており、1 つのシステムコントロールセンターによってすべてが制御されます。また、他の Alinity ソリューションと連携し、直感的で統一感のあるユーザーエクスペリエンスを提供します。複数の検査室領域を通じてユーザーエクスペリエンスが共通しているため、スタッフのトレーニング、操作、活用を効率化できます。

検査室の自動化により血液学効率を高める

Alinity h シリーズは ACCELERATOR a3600 ラボ自動化システムとスムーズに連携し、一貫した予測可能なサンプル管理によって効率を最大化し、ミスの可能性を最小限に抑えることによって患者ケアを向上させることができます。

Alinity h シリーズの柔軟性により、分析装置と自動化トラッキングへの同時検体架設が可能になります。スマートセンシング技術により、STAT サンプルの優先順位付けをインテリジェントに行い、待ち時間の短縮を実現しています。

ACCELERATOR a3600 とのスムーズな連携に加え、当社の AlinIQ ミドルウェアソリューションは、検査室の業務効率をさらに向上させ、手作業を削減し、スタッフが重要なタスクに集中できるようにしています。

システム設計やアッセイ設計での専門的な実績に裏付けられたパフォーマンスを実現

Alinity h シリーズは、ユーザーフィードバックに基づき、多忙な血液学的検査室に求められる信頼性の高い検査結果が得られるよう設計されており、ラボにおける効率的な検査業務を実現します。

光学分野と試薬開発に関してアボットが長年培ってきた豊かな経験を活かした Alinity hq 分析装置では、わずか 3 種類の試薬で、全血球算定(CBC)に加えて 6 分画測定が可能です。

特徴Alinity hqAlinity hs
システムの寸法(高さ × 奥行き × 幅)149.9 cm(59 インチ) × 91.4 cm(36 インチ) × 66 cm(26 インチ)149.9 cm(59 インチ) × 91.4 cm(36 インチ) × 76.2 cm(30 インチ)
システムの設置面積0.6 m²0.7 m²
重量250 kg(553 lbs)281 kg(620 lbs)
最大処理能力
  • 1 時間あたり 119(CBC + 分画測定の場合)
  • 1 時間あたり 70(CBC + 分画測定 + 網状赤血球の場合)
1 時間あたり 65 枚の血液塗抹標本の染色*
技術
  • 白血球数と分画測定 – 光散乱および蛍光
  • 赤血球数 – 光散乱および蛍光
  • 血小板数 – 光散乱
  • 網状赤血球数 – 光散乱および蛍光
染色および塗抹、塗抹のみ、染色のみ。カスタマイズした染色プロトコールを作成可能。ユーザー提供、あるいは内蔵の分析装置で測定されたヘマトクリット値に基づいて、使い捨てブレードにより塗沫標本が作製されます。
報告可能なパラメータWBC、6 分画(NEU、%NEU、LYM、%LYM、MONO、%MONO、EOS、%EOS、BASO、%BASO、IG、%IG)、RBC、HGB、HCT、MCV、MCH、MCHC、RDW、NRBC、NR/W、RETIC、%R、IRF、MCHr、PLT、MPV、%rP適用なし
試薬および消耗品すぐに使えるもの:WBC 試薬、HGB 試薬、Retic 試薬、希釈液、自動洗浄液すぐに使えるもの:メイ・グリュンワルド・ギムザ染色液またはライト・ギムザ染色液、リン酸緩衝液、塗抹標本固定液、スライドガラス、スライドラベルカートリッジ、塗抹テープカートリッジ
試薬および消耗品への連続アクセスあり
柔軟なスタットオプションあり。どのようなチューブレーンでもスタット専用レーンとして指定可能
サンプル容量チューブ 120 本
    チューブ 80 本、ブランクスライド 210 枚、染色/塗抹スライド 120 枚
    サンプル吸引量
    • CBC + 分画測定:< 100 μL
    • CBC + 分画測定 + 網状赤血球:< 100 μL
    <25 μL
    サンプル結果の保存10 万件の結果の記録、100 個のキャリブレーションファイル、1,000 個の QC ファイル
    ユーザー設定可能なルールパラメータの制限値に基づく反射検査と再試験、形態のフラグ、デルタチェック
    LAS 統合あり、Alinity hq-hs-hq および Alinity hq 設定の ACCERLATOR a3600
    North West London Pathology (NWLP)

    NWLP の担当責任者である Saghar Missaghian-Cully が、変革に対するビジョンと、調和のとれた検査室システム群への移行を実施することにより、なぜ NWLP が統合ケアを提供できるようになったのかを語っています。

    North West London Pathology (NWLP)

    Charing Cross Hospital の Blood Sciences Manager である Matthew Kent、および St. Mary's Hospital の Blood Sciences Manager である Matthew Kent が、統一および統合された基幹検査室の技術プラットフォームで実現される血液学の業務効率について語ります。

    North West London Pathology (NWLP)

    Northwest London Pathology は、世界中の多くの検査室と同様に、検査室スペースの縮小とスタッフの不足に直面しています。Deputy Divisional Manager の Lorry Phelan 氏が、血液学の将来や、アボットがどのように彼女の検査室の将来をサポートしているのかについて、ビジョンを語っています。

    Bioiatriki Healthcare Group

    ギリシャの Bioiatriki Healthcare Group がどのように効率化を図り、検査室の作業量の増大や医師の期待の高まりに対応したのか、アボットの Alinity h シリーズのサポート内容をご覧ください。

    臨床アプローチや技術など、血液検査室における最新のトピックを常に把握できるよう、お客様に合わせた適切な教育リソースをご用意しています。当社では、独自の教育体験を提供するためにカスタマイズされた幅広いコース、ケーススタディ、ハウツービデオ、ウェビナーを提供しています。

    未熟な前駆細胞が成熟した赤血球(リンパ球、赤血球、白血球、血小板)に成長する過程である造血の様子を、詳細図でご覧いただけます。

    Alinity hq は、未熟顆粒球や有核赤血球を含む、手動顕微鏡による Alinity hq の白血球分画の相関研究を含め、他の 2 つの高ボリューム向け血液学的分析装置と比較評価されました。その結果、Alinity hq は他の 2 つの分析装置と同等の性能を持ち、手動分画測定と比較して高い精度を持つことが実証されました。

    1950 年代に発明されて以来、血液学的自動分析装置はますます高性能になり、白血球 6 分画測定および NRBC 数の提供など、より精密で正確な CBC および WBC の分画結果を得ることができるようになりました。

    全血球算定(CBC)は、最も頻繁に実施される臨床検査の 1 つです。多くの疾患は赤血球(RBC)数に異常を引き起こすため、CBC の一部である RBC 濃度は、多くの症状の診断段階やスクリーニング検査として頻繁に使用されます。血液分析装置が RBC の計数と体積測定に利用する技術についてご確認ください。

    血小板(PLT)数は、多くの血液系疾患および非血液系疾患を持つ患者の診断、治療、モニタリングに重要な役割を果たします。PLT 数が不正確な場合、特に輸血トリガーレベルにおいて、臨床的影響が大きくなる可能性があります。PLT 数が誤って上昇した場合、PLT 輸血の見落としにつながる可能性があります。一方、PLT 値が誤って減少した場合は、不必要な PLT 輸血が行われる可能性があり、それに伴うあらゆる危険性が生じてきます。

    2000 年に臨床検査室におけるシグマメトリックの使用に関する最初の論文が発表されて以来、シグマスケールで分析性能を測定するという考え方が広まりつつあります。シックスシグマ品質管理システムでは、定義された許容限度に基づき、品質を客観的に見積もることができます。ただし、臨床検査室、特に血液検査室でのシグマメトリックの使用に関連する課題があります。他のツールと同様に、その有用性は適切な使い方と解釈に依存します。

    本書の目的は、Alinity hq 血液学的分析装置の構成と測定原理を、ルーチンのキャリブレーションおよび品質管理手順に適用してユーザーに周知し、キャリブレーションのベストプラクティスおよび品質管理の最適な使用に関するガイダンスを提供することです。

    アボットを選ぶ理由

    アボットは、最高品質の結果を提供すべく努力を重ねています。アボットは、検査室にとって、初回で正しい結果を出すことがいかに重要であるかを理解しています。それによって、人手に頼る確認作業を減らし、検査室の貴重な人材を最も重要な業務に専念させることができるからです。調和のとれたシステムで構成される Alinity シリーズの一部である Alinity h シリーズは、次世代型血液学的検査ソリューションを代表するものです。

    専門チームが、包括的な全社レベルの視点から、検査室用にカスタマイズしたソリューションを開発します。

    革新的なシステム、アッセイ、自動化ソリューションによる調和のとれた製品シリーズによって、検査室の運営を合理化することができます。

    デジタルヘルスソリューションは、診断サイクル全体のデータを解放し、インテリジェントな知見を提供します。

    お問い合わせとサポート

    検査室を成功へと導く

    アボットは、検査室における血液学的検査の高速化、正確性、費用対効果の向上を全面的に支援します。

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